海外ノマド向けのコワーキングキャンプは、仕事をする場所を選ばない主にデジタルノマドと呼ばれる人々の憧れであり、旅行を楽しみながら働いて稼ぐこともできる、いわば“究極のワーケーション”です。デジタルノマドを対象としたコワーキングキャンプはいくつかあり、その1つである「Wifi Tribe」(Wi-Fiトライブ)について今回、参加方法や参加費、提供されるプログラムの内容などを紹介します。
年間メンバー制度がある「Wi-Fiトライブ」
Wi-Fiトライブ(https://wifitribe.co/)は、海外で人気が高いコワーキングキャンプの1つ。「トライブ」とは、民族や部族といった意味。デジタルノマドが遊牧民と言われるように、Wi-Fi トライブはまさに、Wi-Fiさえあれば遊牧民の如く旅で転々としつつ、どこでも仕事ができることを掲げています。
提供されているプログラムは、4週間/6週間/8週間の期間を、デジタルノマド自身が選択できます。行き先も、デジタルノマド自ら選びます。そして、滞在場所は、個室または共同部屋のいずれかを選択。Wi-Fiトライブにはさまざまな「グループ」がすでに形成されていて、それらは国際色豊かでお互いから学び合うことができるとも謳っています。
Wi-Fi トライブのメンバーとなるには、年間500米ドル(約58000円)が必要。このメンバーになれば、提供するコワーキングキャンプのプログラムを意味する「チャプター」の費用は1つあたり1200米ドル~2800米ドル(約14万円~約32万円)です。チャプターの60%が共同部屋(シェアルーム)だと1400米ドル(約16万円)以下、個室だと2300米ドル(約26万円)以下とのこと(1米ドル=約115円)
「Wi-Fiトライブ」での行き先、参加費費用と内訳、写真も多数掲載
Wi-Fi トライブの行き先は、世界中にあります。ナミビアの首都ウィントフック、アルゼンチンのパタゴニア高地、メキシコの首都メキシコシティ、トルコの首都イスタンブール、ペルーにある世界文化遺産クスコ、イスラエルの首都テルアビブなど。アジアだと、インドネシアのバリ島や台湾の首都である台北、そして日本の京都も。
例えば、ナミビアの首都ウィントフックの場合、参加期間は1ヶ月(4週間)滞在場所は中心部のホテルで、エアコンやテレビ、小型冷蔵庫や電子レンジを備えたアパートに似た部屋とのこと。さらに、簡易キッチン、専用バスルーム、仕事机と椅子がある1ぺッドルームへのアップグレード(200米ドル)も可能とのことです。ホテルにはプール、バーベキュー設備付きの屋外テラス、共同ダイニングルームなどもあり、この場所はコワーキングスペースなどでも利用できます。
参加メンバーは16名限定。デジタルノマドに欠かせないWi-Fiは、回線速度が40Mbpsとの記載も。ホストの紹介もあります。ナミビアでは英語が広く通用するとの付記も。
ウィントフックで体験できる美しい写真が多数掲載されており、特に、雄大な山々や砂漠、アフリカならではの野生動物や国立公園など、アウトドア好き、冒険好きにはたまらない内容となっています。砂漠の国ならではの注意書きも記載されています。
気になる参加費用は、メンバーだと個室で1790米ドル(約21万円)から、ルームシェアで1120米ドル(約13万円)から。(1米ドル=約115円)現地までの旅費などは別途必要です。
「Wi-Fiトライブ」に参加するには4段階の選考がある
Wi-Fiトライブへ参加するには、4段階の選考があります。1つ目が、参加するための申請書を提出すること。その際、参加への動機、どのような仕事をしているかなどが問われ、質問への回答を受け取るには最大4週間かかります。2つ目は、申請書が無事受理された場合、30~40分のビデオインタビュー(面接)が行われます。
そして3つ目は「MBTI」検査で、この検査は世界50ヶ国あまりで活用されている国際規格に基づいた性格検査です。さらに4つ目として、MBTI検査の完了後24時間以内に、Wi-Fiトライブへの参加が適切かどうか通知されます。
「Wi-Fiトライブ」の特徴は参加の自由さ、行き先も多彩
Wi-Fi トライブ最大の特徴は、1年を通して随時開催されているプログラムで、いつどこで参加するのも自由、抜けるのも自由であること。他のコワーキングキャンプよりも柔軟さが感じられます。現地までの旅費、現地での食事などは別途必要な分、参加費は低く抑えられている印象を受けます。また、大きめの1軒家に複数人で済むシャアハウスのような雰囲気も特徴です。
行き先がアフリカや中南米、さらにアジアなど、普段過ごす自分の国とは文化も民族も環境もガラリと変わります。一緒に参加する仲間からも刺激を受けつつ、旅も仕事も一生懸命こなすうち、人間的に成長できることは間違いないでしょう。